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2015.02.16

クリスティナ・フェルナンデス大統領の捜査を正式に開始。

 

 アルゼンチンの検察当局は13日、1994年7月に首都ブエノスアイレスで起きたユダヤ人協会本部ビル爆破テロ事件の捜査を妨害した疑いで
   クリスティナ・フェルナンデス大統領(61)
に対する捜査を正式に始めると発表した。

 

検察は、事件で国際手配されたイラン人容疑者を処罰しない代わりに、安く石油の提供を受ける密約を大統領らがイランと交わした疑いがあるとしている。

 

 この疑惑をめぐっては、04年から爆破テロ事件を担当し、密約疑惑も内偵していた
   アルベルト・ニスマン検察官(51)
が今年1月18日、議会証言の前日にブエノスアイレスの自宅浴室で撃たれた状態で発見された謎は一向に解明されていない。

 ニスマン氏 はこめかみに弾痕があり、遺体のそばにはニスマン氏が「自衛のため」として同僚から 借りていた拳銃があったという。

 なお、自宅が押し入られたり、争ったりした跡はなかったがニスマン氏は脅迫を受けていると周囲に話しており、19日に議会の公聴会で大統領の疑惑について証言することになっていた。

 

このため、自殺説や、政権側やイランが殺害に関わったなど、さまざまな説が出ている。

  
 

 アルゼンチン紙ナシオンなどによると、検察の発表を受けてフェルナンデス大統領は13日、この疑惑は根も葉もないと述べ、政権転覆を意図した「司法によるクーデター」だと反発した。

 

 アルゼンチンには南米最多の約18万人のユダヤ系住民がおり、爆破テロ事件では85人が死亡した。

 

連邦裁判所が2006年11月、イラン政府高官らの逮捕命令を出し、6人が国際手配された。

 ただ、イラン側は関与を否定している。


 

 検察は、エネルギー不足に苦しむアルゼンチン側が11年からイランとひそかに交渉し、好条件で石油を輸入して主要産品の穀物や肉などを輸出する狙いがあったと主張している。

 なお、大統領のほか、エクトル・ティメルマン外相らの尋問や財産差し押さえを求めている。

 
 

 アルゼンチンでは1976年から82年まで軍政が敷かれていたが英国とのフォークランド紛争の敗北で崩壊した。

 軍政では多数の学生が殺害されるなど、左派が徹底的に弾圧された。

 
 

 民政移管後は今日まで、途中の4年間を除き、フェルナンデス大統領の出身母体である正義党(ペロン党)が政権を担っている。正義党は伝統的に反米、中道左派を基調とし、保守的な情報機関や検察当局とは対立関係にある。

 
 
 
    

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