原油相場の下落を受けて、米国債の弱気派が減少
7月に入り商品相場が10%程度下落した。
このことで、債券市場ではインフレ予想が後退しており、低インフレは長期債にとって朗報となるなか投資家はそれを織り込みつつあるという。
JPモルガン・チェースの28日のリポートによると、同行の顧客の間で米国債相場の下落を見込む割合は過去1週間で低下した。
ただ、弱気派が強気派をなお上回っているが、その差は5ポイントと2月後半以来で最も縮小している。
投資家が数週間前と比べて米国債により強気になっていることを示す兆しはほかにもある。
マークイットのデータによると、上場投資信託(ETF)「iシェアーズ米国国債20年超ETF」の下落を予想する投資家の比率はここ数日で10ポイント近く低下した。
同ETFは過去4週間で6億1400万ドル(約760億円)の純流入となり
計17億ドル
の純流出となっていたそれ以前の2カ月間から状況が一変し、リスクマネーへの選好が強まった。
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