元最高指導部メンバー周永康の政変計画関与説が国内外で絶えない。
フランスのRFIラジオが中国政府関係筋の話として、元最高指導部メンバー
周永康
の無期懲役刑が発表された翌12日に党は内部通達で判決文にない政変絡みの罪状を県・省レベルの党組織に知らせた。
周の政変計画関与説が国内外で絶えない中で習近平陣営はその
もっとも主要な罪
をなぜ裁かなかったのかといった憶測が流れている。
「周永康違法犯罪案件及び教訓に関する中共中央の通達」と題する同内部通達に関して各地方政府は
「しっかり勉強した」
と相次ぎ公式サイトで自己アピールしたものの通達そのものの詳しい内容は公開されていない。
RFIによると、通達では周永康の裁かれていない罪として
「組織を逸脱した政治活動に参加」
「野心が膨らみ、党の決議を変えようとした」
と記し、実質上、政変計画の事実を党内部で明らかにしたとされる。
ニューヨークにある反共産党メディアでは2012年半ばから、周永康ら江沢民派と薄熙来・受刑囚による
習政権転覆の政変計画
臓器狩りの容疑
を報道してきた。
中国最高人民法院(最高裁)の3月18日発表の報告書にも薄と周の2人を名指した、通達とほぼ同じ内容の記載があり、当初から、政変計画を示唆したと推測される。
周の収賄罪は大幅に軽減され、司法当局が発表した一族の汚職金額は1.29億元(約26億円)、その大半は
「妻子の犯行」
で本人の実受領額は73万元(約1450万円)だという。
この収賄額の少なさに対し、中国問題専門家はこの金額なら
農村の村長クラスの収賄相場
であり、元最高指導者メンバーにしては、むしろ『清廉』と讃えるべきと周の収賄罪が超過小評価されていると指摘した。
海外メディアが周の収賄罪で逮捕された当初に報道した周一族の汚職総金額は
約1000億元(約2兆円)
で当局発表の770倍になっており、確保していた資産を譲り渡し罪を減刑してもらった可能性も高い。。
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