複数の投資会社がブルークレストを相手取り訴え。
資産家マイケル・プラット氏が率いるヘッジファンド運用会社
ブルークレスト・キャピタル・マネジメント
の社員1人が銀行と共謀し、スイス・フランのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)レートを操作したとして、複数の投資会社がブルークレストを相手取り訴えを起こした。
ニューヨーク州金融サービス局は今年4月、LIBOR問題をめぐりドイツ銀行に対して
25億ドル(約3115億円)
と、同問題では過去最大規模の制裁金を科した。
なお、同局が発表した詳細の中でブルークレストの社員1人がドイツ銀行のディレクター1人にLIBORで不正行為を依頼したことが示唆されていた。
なお、今回の提訴はこれに沿ったものと見られる。
マンハッタンの連邦地裁に6月19日付で提訴した訴状によると、ブルークレストを含む複数の被告側企業が
「トレーダー同士の協力」
を促すためにスイス・フランのLIBORをベースにしたデリバティブ(金融派生商品)のデスクを再編成したと投資家は指摘している。
なお、ブルークレストは訴状の内容には根拠がないとし、徹底して争う姿勢。
同社は声明で、訴状で指摘されているコミュニケーションをめぐる状況を詳しく調べたと主張し、当社は変わらない社員の適性に満足していると続けた。
原告側は当初、LIBOR問題をめぐる集団代表訴訟(クラスアクション)の認定を求めて今年2月にクレディ・スイス・グループ、JPモルガン・チェース、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)、UBSグループなど複数の銀行を提訴した。
なお、6月にブルークレストとドイツ銀行を対象に加えた。
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