人民元めぐる中国の動き歓迎(IMF)
国際通貨基金(IMF)のアジア太平洋局のマーカス・ロドローラー副局長は14日、メディアとのインタビューで人民元の価値を
市場実勢
に連動させようとする中国の動きは、向こう数年以内のより自由な変動相場制実現の可能性に向けた歓迎すべき一歩だとの見解を示した。
中国の最新の措置について、米ドルに連動し、しっかりと管理された体制から、一層開放的かつ弾力的で、市場環境にもっと敏感に反応する体制への漸進的な移行に寄与すると指摘した。
なお、人民元は2-3年以内に「自由な変動」に移行すべきだと語った。
人民元相場は今週3%近く下げたが、ロドローラー副局長は元がもはや過小評価されていないとしたIMFの認識をあらためて示した。
同副局長は、元が過去1年間に大幅に上昇したことに言及し、過去数日間の出来事はわれわれの見解の変更にはつながらないと述べた。
IMFは14日に公表した中国経済に関する
年次審査報告
で、中国政府は資本市場の全面的な自由化に先立ち、実質的に人民元の変動相場を実現すべきだと指摘していた。
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