国家の意味をはき違えかねない?
シリアなどからの難民や移民が欧州に殺到している問題で、エジプトの大富豪
ナギブ・サウィリス氏
が、ギリシャやイタリア沖の無人島を個人的に購入し、そこに難民らを受け入れて新しい共同体を作ってもらおうという構想を打ち上げた。
2日にはトルコ南西部からギリシャの島に向けて家族とともに粗末なゴムボートで出航したシリア難民の3歳男児がボートの沈没で溺死し、その遺体がトルコの浜辺に打ち上げられた写真が世界中に配信され、大きな衝撃を与えた。
サウィリス氏は「難民問題は一刻の猶予も許さない待ったなしの状態だと主張しだれかが今すぐ行動を起こさなくてはならない」とメディアに力説した。
サウィリス氏は4日、まずツイッターでギリシャやイタリアが私に島を売ってくれれば、私はすぐに
その島の独立を宣言
し、移民を受け入れると主張。
そして新たな国造りの中で彼らに仕事も提供できるとコメント。
AFP通信や米国のCNNなどの取材に応じ、週明けにも両国政府にこの計画を正式に提案する方針を明らかにした。
地中海にはギリシャ やイタリアの無人島がいくらでもあり、10万から20万人の難民・移民を受け入れるキャパシティーがある。
1島当たりの価格は1000万~1億ドル (約120億円)程度を想定している。
島の購入費よりも、インフラ整備への投資資金の方が大きくなるとし資金面での見通しをメディアに語った。
サ ウィリス氏は、さらに島ではまず一時避難所をつくり、やがて家や学校、病院などを整備していく。祖国の情勢が安定して帰りたくなったら、自由に帰国すれ ばいい。
今は家畜同然の扱いを強いられている彼らが、島では人間らしい生活を送ってもらえるはずだなどと考えを述べた。
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