中国に構造改革求め、通貨安競争の回避を確認
トルコの首都アンカラで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は5日夕(日本時間同日深夜)、2日間の討議の成果をまとめた共同声明を採択し、閉幕した。
声明では
力強い経済成長
を達成するため、マクロ経済・構造政策の役割を再確認すると強調した。
名指しを避けながらも、各国が世界経済のリスク要因と懸念する中国に構造改革の加速を強く求めた。
日本からは麻生太郎財務相と黒田東彦日銀総裁が出席した。
会議では初日の討議から
中国問題
に議論が集中した。
先進国、新興国の双方から中国に
人民元改革
の透明性向上や過剰設備の解消、不良債権処理といった構造改革を求める声が相次いだ。
声明は世界経済の現状について、成長は期待する水準に達していないと指摘した。
その上で、国際的な金融市場の不安定な動きを踏まえ、「必要に応じ新たなリスクに対処する」ことを確認した。
また、為替相場に関しては、中国の人民元切り下げを受けた通貨安競争への懸念に配慮し、「市場原理に基づく為替制度への移行を目指す」との方針を再確認した。
改めて「通貨の競争的な切り下げを回避する」ことで一致した。
« 離脱した複数の組長らが5日、神戸市中央区の「山健組」の施設で会合か | トップページ | 国家の意味をはき違えかねない? »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 現地調整役を逮捕(2017.02.21)
- 米副大統領 NATOに国防支出の増加を要求(2017.02.21)
- 石油輸出国機構(OPEC)との協調減産に踏み出せないロシア(2016.02.16)
- 欧州の債券 スプレッド拡大は、パニックに陥る理由というよりも投資機会(2016.02.16)
- 新たな下振れリスクとして金融市場の波乱が経済を脅かす兆候?(2016.02.16)
« 離脱した複数の組長らが5日、神戸市中央区の「山健組」の施設で会合か | トップページ | 国家の意味をはき違えかねない? »
コメント