カタルーニャ自治州の州議会選挙 独立への勢いが弱まった
独立の是非が争点となったスペイン・カタルーニャ自治州の州議会選挙で、独立賛成派の得票率は48%にとどまった。
マス首相はバルセロナでの演説で
独立運動
を継続することへの州民の「強い負託を得た」と述べた。
マス首相と独立支持派は運動を続けるものの、独立への勢いが弱まった結果であり、カタルーニャとスペインの正面切った対立のリスクは後退したとの見方が投資家に広がり、スペイン国債は28日上昇した。
カタルーニャ州の選挙の結果、マス首相の「民主集中」(CDC)と「カタルーニャ共和主義左翼」(ERC)が中核の独立賛成派連合「共にイエス」(Junts pel Si)の議席数は62と、両党が別々に戦った2012年の選挙での計71を下回った。独立派が過半数を握るには10議席を得た左派政党CUPとの連携が必 要となるため新政権の在り方は不透明となっている。
ただ、ビジネス寄りのCDCに対し、CUPは反資本主義でマス首相の続投を容認しない方針をこれまでに表明してきた。
バルセロナ大学のホルディ・ムノス教授(政治学)はマス首相は非常に複雑な立場に置かれているとメディアの取材で述べた。
今後の政権維持にはCUPの協力が絶対に必要だが、CUPはそれを最大限に利用しようとするだろうと語った。
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