日中の戦闘機を比較 F-2は長距離戦でJ-10に勝る
中国のSu-27、J-11戦闘機、日本のF-15Jホークはよく知られている。
中国のJ-10は、中国初の現代的な多用途戦闘機で、改良版のJ-10Bもすでに就役している。
また、これに対抗する日本のF-2多用途戦闘機は、2000年から就役している。
三菱重工とロッキード・マーチンが共同開発したF-2は、F-16をベースに適度に大型化されている。
浮揚力を増すため、翼の面積は25%増加したうえで推進力として「GE F110」エンジン、日本が開発した世界初の量産型フェーズドアレイレーダー「J/APG-1」を採用している。
三菱のAAM-3、AAM-5赤外線誘導空対空ミサイル、AAM-4レーダー誘導空対空ミサイルを搭載している。
F-2は迎撃任務を遂行し、ASM-2対艦ミサイルを最大4発搭載できる。
J-10戦闘機はデルタ翼、ロシア製の「サトゥールン AL-31」ターボファンエンジンを採用し、11カ所のハードポイントを持つ。
空対空の作戦に用いるPL-9赤外線誘導空対空ミサイル、PL-12レーダー誘導ミサイル、ロシア製のGSH-2323ミリ機関砲を搭載している。
また各種レーザー・衛星誘導爆弾も搭載できるが、両翼下側への搭載はカタパルトの構造的問題もあり、重量が重くなるため中国の空母「遼寧」からの発艦においては武装が限定的となる。
F-2の作戦半径は520マイルで、J-10の340マイルと比べ、長距離戦が得意の戦闘機でF-2はAAM-4Bミサイルを見透し外発射してから、Uターンし加速することで撤退できる。
J-10は短距離戦に持ち込むことが出来れば
赤外線捕捉・追跡能力
により優勢を占めることができるため、J-10とF-2に、それぞれの長所と短所があることを意味する。
F-2は長距離戦でJ-10の生存空間を狭めることができる。
ただ、短距離戦の場合は立場が逆転するものの近づいてのドックファイトがなければJ-10の生存の可能性は低い。
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