カタールは増資に参加し引き続きグレンコアの筆頭株主
中東の石油産出国であるカタールの政府系ファンド(SWF)は、スイスの資源会社グレンコアが9月に実施した25億ドル(約3000億円)規模の増資に参加し、同社の筆頭株主としての地位を維持していることが、事情に詳しい複数の関係者がメディアの取材で匿名を条件に明らかにした。
SWFのカタール・ホールディングは増資分の株式のうち8.9%を購入した。
増資は1株当たり125ペンスで実施されたため、カタールのファンドは
約2億2500万ドル
を投資した。
世界経済の低迷や金利先高観の影響を受け商品相場の下落が継続している。
グレンコアのアイバン・グラゼンバーグ最高経営責任者(CEO)は9月の株価急落を受け、同社の増資に加え、資産売却や支出削減、配当停止などで債務の削減を計画、投資家の信頼感回復を目指す発言があり、カタールの増資参加はこの取り組みを後押しするものだ。
同社株は約1週間前に過去最大の29%下げた後、下落前を上回る水準まで値を戻している。
ただ、銅や石炭などの商品が値下がりしているため、年初来では依然として60%下落したままである。
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