チューリッヒ 最大1270億円でウェルズ・ファーゴの農業保険部門を買収
スイス最大の保険会社
チューリッヒ・インシュアランス・グループ
は、今年取りやめた買収計画で余った資金を今回の買収に充て米国のウェルズ・ファーゴの農作物保険事業を最大10億5000万ドル(約1270億円)で買収することで合意した。
今年9月の英RSAインシュアランス・グループ買収断念で、チューリッヒには約30億ドルの余剰資金があった。
2016年末までに事業への投資ないしは株主に還元するとしていた。
ウェルズ・ファーゴは18日の発表資料で、売却する
ルーラル・コミュニティー・インシュアランス・サービシズ(RCIS)
には同部門の子会社も含まれると説明した。
来年1-3月(第1四半期)末までの売却完了を見込むという。
ウェルズ・ファーゴによれば、チューリッヒは6億7500万ドルのほか、3億7500万ドルと見積もられている取引完了時のRCISの資本剰余金に相当する額を支払う。
農作物保険の分野では、HCCインシュアランス・ホールディングスやモーリス・グリーンバーグ氏率いるスター・インベストメント・ホールディングスもリスク拡散のほか、食料需要が長期的に伸びるとの見方から事業を拡大している。
この保険は悪天候などに関連して農家が被る損失を補償するもので、業界の損失に対しては政府も補助金を出すとのこと。
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