低迷する穀物相場がミシシッピ川の洪水による船舶の航行制限で反発
大雨による洪水で今週後半にはミズーリ州とイリノイ州の一部でミシシッピ川の水位が記録的な水準に達すると予想されている。
米最大の内陸輸送路であるミシシッピ川は、セントルイス近くの5マイル(約8キロ)相当の部分で
船舶の航行を制限する措置
が取られた。
米国の沿岸警備隊の広報担当ショーン・ヘーリー氏がメディアの取材に対して述べたところによると、水位が大洪水の水準に近づいており、激しい流れで橋付近の航行が困難になった。
このため、現地時間28日午後11時ごろから航行を制限しているという。
ミシシッピ川を通じてルイジアナ州の主要2港に運ばれる穀物は、米国の穀物輸出の60%を占めている。
今回の洪水により、ニューオーリンズの輸出ターミナルまでの運送費は25日以降、大豆が1ブッシェル当たり10セント、トウモロコシは5セント、それぞれ上昇した。
トウモロコシ加工で最大手の米国の
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド
は河川運送が滞っても、われわれの広範な鉄道と道路の資産により穀物やその他商品を効率的に輸送し続けることは可能だと電子メールで明らかにしている。
なお、洪水がミズーリやイリノイ、アーカンソーの各州の一部で穀物に影響するのではないかとの懸念から、シカゴ商品取引所では小麦先物が今月3日以来最大の2%上昇となった。
また、大豆先物は0.5%、トウモロコシは0.4%、それぞれ上昇した。
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