中国 鉱業業界の不良債権受け皿ファンドを設立
中国国務院の国有資産監督管理委員会(国資委)は国内鉱業業界の不良債権を吸収する
国営ファンド
を設立し、鉱業業界の既存債務の一部を引き受ける準備しているもよう。
価格急落が世界的に商品業界を苦しめていることが背景にあり吸収予定の債権には国有の中国五鉱集団のものが含まれると、メディアの取材でこの事情について詳しい関係者が話したという。
この関係者は公に話す権限がないとして匿名を希望したという。
五鉱集団は中国最大の金属取引企業であるが商品市場の悪化から債務残高が600億元(約1兆1300億円)を超えているという。
新設される国営ファンドが少なくともこの一部の受け皿になる可能性があるという。
五鉱集団は74%出資する香港上場企業MMGを通じ、ペルーやオーストラリアなどで鉱山を運営している。
なお、中国の鉱業業界をめぐっては、国資委が8日、五鉱集団による
中国冶金科工集団
の買収を発表したばかり。
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