ハッカー集団 ルーブル・米ドル相場のレートを十数分間にわたり15%余り変動させた。
モスクワ拠点のサイバーセキュリティ会社
グループIB
はロシアの地方銀行のシステムにハッカー集団が
マルウェア
を使って侵入し、ルーブル・米ドル相場のレートを十数分間にわたり15%余り変動させたと指摘した。
ロシア語を駆使するこのハッカー集団は、2015年2月にカザン拠点の銀行
エネルゴバンク
にマルウェアである
トロイの木馬「Corkow」
で攻撃を仕掛け、非市場金利で5億ドル(約580億円)超の規模のオーダーを出させたとのこと。
グループIBは、エネルゴバンクの依頼で調査を実施した。
ただ、この攻撃を仕掛けたハッカーを個別に特定してはいない。
モスクワ取引所は、15年2月27日にシステムへの不正侵入はなかったと説明している。
ロシア中央銀行は別の調査で、為替市場が操作された証拠は見つからなかったことを明らかにしており、変動はトレーダーのミスが原因だった可能性があると説明した。
ロシア中銀が昨年12月17日に発表した声明によれば、相場の変動は14分間続き、レートは1ドル=55ー66ルーブルの間で振れたという。
なお、同中銀はこのレートについて「通常の市場のレートと著しく異なる」と説明した。
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